ビートグランプリ MUSEUM 2022 審査員コメント

思わず引き込まれる映像と、繊細な表現力を兼ね備えた、完成度の高い斬新な作品でした。

細部にわたって丁寧に作り込まれたビートはシンプルにすごかったです。

こういう音にこういう映像をつけてもらえたら、クリエイターとしてはアガりますね。他の作品も聴いてみたいです。

シンプルなインストでも、映像作品としてストーリーが付与される事により、楽器の音が歌詞の様に聴こえてくるかなりおもしろい演出が、好きでした。

映像だけもしくは曲だけだとなかなか充実した世界観が出しづらい中でまさに映像付きの音楽作品として、良いとこどりの作品に仕上がっていました。

リズムセクションにぴったりと合わせられた演出が曲の世界観を引き出していて、映像作品としてのクオリティがとても高かったです。

１曲を通しての構成も各楽器の鳴らし方もしっかり考えて作られていて、入り込める作品でした。

映像:
ドライビング映像と音楽の組み合わせが良く、ダイナミックが生きています、スピード感の表現がよくできています。 十分に走る気分が感じられます。

音楽:
たくさん習作した腕前です。 ミキシングがよくできていて、映像との調和もいいです。

ボーカルプロデュースも自然で、最初から最後まで走らずに速度を調節したり、適度なブレーキをかけて、曲のドライブ感を調節して再び速度を上げる方式が曲を退屈させないようにします。

TR-808スタイルのドラムマッシュンのようなサウンドも曲の雰囲気とよく合います。

映像:
自然植物と生命の記録

音楽:
このような大会の属性に詳しい参加者のようです。

野外で採取した音とシンセサイジングサウンドの適切な組み合わせと映像とシンクされるトランジション…短期音楽コンテストで審査員に点数を取る方法をよく知っている賢いキツネのような参加者。

ミキシングと編曲、トランジションと効果エフェクトなどがすべて滑らかで映像とシンクがよくできます。

キツネのような参加者なので、もっと細かく点数を取ろうとミスを探そうとしましたが、やはり上手です。

単調になる部分を避け、効果も過度ではなく、エディティングも繊細で適切ですね。

エディティングに時間をたくさん使ったのが見えます。

映像:
数学的な幾何学の感じで線と円の調和、サウンド波形に合わせて変化する線とグラフィック表現が良かったです。

音楽:
やはりミキシングのバランスが良く、感覚的です。 上手な感じ、サウンドの変化した演出とダイナミックが好きです。

B.Tがよく使っていたStutter Editが思い浮かびます。

Stutter Editはエディティングに時間と労力がたくさんかかります。

最近はiZotopeプラグインやサンプルで簡単に表現できますが…努力をしたことが感じられます。

タイトル、映像、音楽、伝えたいことがシンプルかつ明確。

尺もちょうど良い長さ。特筆はSE。魂は細部に宿る。

美しい。構成良し。音色&編集、MIX、映像シンク良し。

花や植物を愛するロマンチストだと感じた。魂は細部に宿る。

レトロ感。映像と音楽のシンク率がキュートで可愛い。

細部までこだわり抜かれた美しさと、斜め上の発想力を感じる至高の作品。

視覚と聴覚を分離させないアニメーションが無意識下でマッチ感を感じさせ、音を邪魔しない実写映像が来ることでさらに楽曲の世界観に集中できました。

環境音とリバーブの使い方が非常によく、無機質な音の中でも息苦しさを感じさせませんでした。

曲が展開する度に心を揺さぶられ、ラストの締まりも良くナイスです！

とにかく美しすぎる。流石の一言です。

気持ちの良い自然と不自然が混合する、とにかく気持ち良い作品。

ビートとのアンマッチ感を感じさせないVFXが良いですね。

見慣れているはずの映像に感じる変な違和感は、人間がひとりも映っていないからでしょうか。

アナログな音のタッチとミックスバランスの高低差は今大会で一番好みでした。

聴き手を成長させてくれるハイセンスな作品。

キックのコンプ具合と曲の後半からコードを構成するシンセの音作りが特に好みで、こういうのが好きなんだよと思わず語りたくなりました。

映像と曲のマッチによる没入感が神がかっており、まさにジーザスクライスト級でした。

一番「もう一回聴きたいな」と思いました。

細かいフレーズの差し引きが上手で手間がすごくかかっている印象。

普段あまり聴かないタイプの音楽ではありますがスッと入ってきてルーツも何となく伝わってきました。

ミックスもちょうど良く綺麗でした。

タイトルからビートの内容、映像まで一貫した”世の中どうしようもないよねfxxk”感に表現としてはわかりやすすぎるのかもしれないけど現代的な退廃感があって良かったです。

ハットの刻み、音色がもう少しタイトでベロシティ効いてたらさらに気持ちよかったかなと思いました。

わかりやすく聴きやすく、展開もスタンダード、だけど意外とこう言う作風のものって作れないなと思います。

音作りも違和感ないし映像も実演？なので見やすく最後まで飽きずに見られました！

普通のローファイヒップホップでなく聴こえるようにいろんな音をいれてるところがすごく好き。

展開の変え方もすごく好み。映像も動画でとったものを色々と遊んでるところが好き。

ただ映像のエフェクトにもう一捻りほしいです。

ねずみとおばけにキュン死してます。音とかチープな感じなんだけど、逆にそれが遊びが出てて素晴らしい。

曲が好き。ビデオ、頑張って車が走るのをもっとシンクロしたら最高です。

久々歪む快感を感じました。かなりマキシマイズ感もあるのに音像の奥行きもしっかりと感じさせて口説いてくれるあたりが僕にはツボでした。

使っているリズム、シンセ、FX、どの音色も仕上がり具合含め好き、またLiveっぽい熱量を感じる作風にも興奮しました。

1点、長さもあってか映像は少し飽きを感じました。

Aphex Twinとヤン冨田さんを繋ぐような独特の質感。

とにかくVoiceのカットアップ含め、楽器系以外のサウンドの使い方、抜群。少ない展開でも飽きさせない構成も良かった。

映像と一緒に体感すると左右だけでなく上下にもジワジワと揺られていくまさにGravityな作品で、演奏／音楽のシンクロ具合も好きでした。

緊張感伴う心地良いスペース／空白を利用した、かつ叙情性のある作風の独特。

すべての音を音楽的なKeyなどという概念でなく一斉にサンプラーにならべてピッチダウンしていくと言う、まぁある種伝統芸能系なんですが、その独特の組み合わせのセンスが映像とのマッチングにより、さらに素敵な永遠のループ状態を誘います。

音色の選択の組み合わせで音像を上手に使っているのも印象的でしたが、もっと音像全体の前後と低域部分を使いこなせたらより良いかなって感じました。

何度も聞いていくと逆にもっとアンビエントな作風も聞いてみたくなりましたがそんな作者の奥行きも感じさせる作品。

音楽と映像の世界観がバッチリでした。

ライブでもこの手法で色々出来そうですね。

DJ Premierがサンプルしたフレーズから始まり、オリジナリティのあるfootwork beatsでフロアが盛り上がること間違い無し。

Deforum Stable Diffusionは再生スピード以外にcfg scaleにマッピングするなど工夫やチャレンジがあると、さらに新しい映像エフェクト表現が出来るかもしれません。

Warp全盛期を彷彿とさせるGenerative AVで気持ち良くも実験的で個人的に一推ししたい作品。

映像、音、共にGlitchやEffectはバリエーションを増やして、もっと細かくインタラクションを詰めていくと、さらにクオリティが上がるかなと思いました。

A short film which makes us want to share it with others. Well managed production.

Terrifying jump into the abyss of NOISE.

Effective and satisfying editing. Can be liked by most.